Lucas Leglise
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主な作品 :

  • 1. 写真のアイディア, 2019
  • 2. 写真が生まれる場所, 2021
  • 3. コーヒーメーカー, 2019
  • 4. アスタリフト, 2020
  • 5. サンテノガの洞窟からの眺め, 2020
  • 6. 窓のない家, 2018
  • 7. 屋外の学校, 2018
  • 8. пл 44 43, 2019
  • 9. C7497, 2019
  • 10. 透過して(乳白ポジフィルム), 2017
  • 11. 無印良品の家, 2019
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    写真のアイディア
    部分

    写真のアイディア
    フレッソンプリント、30x40 cm

    「君も私と同じだ。この発見の最初のアイディアは、カリャリだ。」

    ニセフォー・ニエプスがシャロン-シュル-ソーヌ近くのサン-ルー-ドゥ-ヴァレンヌで写真史において最初の写真を撮影したのであるが、1824年9月16日、ニエプスが兄クロードに向けて書いた手紙に、「写真」についての最初のアイディアを得た場所はサルデーニャ島のカリャリだったと記述している。

    このカリャリの夜を展望する写真は、ニセフォー・ニエプスがサルデーニャを旅した220年後に撮影された。
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    写真が生まれる場所
    プラチナパラジウムプリント ヘリオグラヴュール 各28x35cm、 フレッソンプリント バライタプリント チバクロームプリント タイプCプ リント インクジェットプリント 各40x50cm
    7枚の写真で構成されたシリーズで、それぞれの写真にはプリントを行った工房が写っており、パリ周辺の7つの場所と7つの写真プリント技法が紹介されています。

    Regards du Grand Parisのナショナルフォトグラフィーコミッションの一環として制作されました。
    Diamantino Labo Photo, rue Jules-Ferry, Bagnolet, タイプCプ リント
    写真が生まれる場所
    左から右へ、そして上から下へ : Atelier Filippo, rue de Rochechouart, Paris, プラチナパラジウムプリント ; Atelier Fresson, rue de la Montagne-Pavée, Savigny-sur-Orge, フレッソンプリント ; Atelier Héliog, rue Porto-Riche, Meudon, ヘリオグラヴュール ; Atelier Publimod, rue de Sévigné, Paris, バリタプリント ; Cadre en Seine Labo, rue Bisson, Paris, チバクロームプリント ; Processus, rue de la Roquette, Paris, インクジェットプリント.
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    コーヒーメーカー
    ダイレクトポジティブペーパー、各4x5インチ
    「コーヒーメーカー」シリーズの写真は、対象物として撮影されたコーヒーそれ自身によってカフェノールプロセスを用いて現像される。カフェノールプロセスとは、1995年にロチェスター大学によって開発された写真現像プロセスで、一般的な現像液の代わりにコーヒーを使い現像される。それぞれの写真は4x5カメラに白黒のダイレクトポジティブペーパーをセットして製作される一点物である。
    展示風景、 Jeune Création、 Fondation Fiminco、 パリ (2021年6月)
    左から右へ、そして上から下へ : Aeropress, Melitta, Jeneba, Bialetti Moka Express, Hario Slow Drip, Cona new model D, Bodum French Press, Nescafé, Cezve, Handpresso, V60, Hario Cloth Drip, Flair, Disposable Pour-Over, Ilsa Napoletana, Boss Black, Nespresso Magimix, Phin.
    コーヒーメーカー
    展示風景、「Espace de Réflexion」スパイラル、東京(2019年8月)
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    アスタリフト
    フジフレックスペーパーにラムダプリント、40x50 cm

    2007年より、富士フイルムはこれまで写真の色あせを防ぐための研究で培った抗酸化技術を用いて、化粧品の開発を始めた。

    特にアスタリフト ジェリー アクアリスタは写真フィルム分野で培った独自のナノテクノロジーで抗酸化成分であるアスタキサンチンのナノ化技術が用いられている。このポートレートでは、モデルの肌と写真紙の表面が呼応している。

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    サンテノガの洞窟からの眺め
    リバーサルフィルム フジ Provia 4x5、ライトボックス

    この一枚の海の写真はディナール付近に存在するサンテノガの洞窟の入り口から撮影された。そしてそのフィルムは撮影直後にその洞窟の中の、昼間でも暗室にするには十分に暗い場所で現像された。

    この洞窟はルミエール兄弟(オーギュストとルイ)が少年時代の1877に写真のための暗室を作っていた場所である。ある日、時が立つのを忘れて洞窟の中で作業をしていた時、満潮になり洞窟の外に出られなくなってしまった。その時ルミエール兄弟はもし無事に外に出ることができたら、一生一緒に仕事をしていこうと誓ったと言われる。
    彼らは二人の名字を看板に商売を始め、1881年には写真乾板を発明し、そしてまた1893年に初のカラー写真であるオートクロームを発明したのである。

    サンテノガの洞窟からの眺め
    フランス文化庁収蔵作品、パリ(2020年1月)
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    窓のない家
    70mmフィルム、カラー、無音、10秒

    現像所 : Fotokem (バーバンク、カナダ)
    /unemaisonsansfenêtres

    「窓のない家」は1976年に安藤忠雄によって大阪に建築された住吉の長家を写す10秒間分の70mmフィルムの作品である。この長屋のある小さな路地のイメージが、240コマのフォトグラムとして繰り返される。 このフィルムは映写されずにオブジェとしてライトボックス上に展示されるか、等倍に印刷された映画のポスターとして展示される。

    このフィルムのオブジェとしての一面や製造過程に注目することで、「映画の世界」と「この世界にどのように住むかということ」についての関係性を想起させ、我々とイメージに対する別の関係性を提示する。

    窓のない家 — フィルム
    展示風景、「Voyage」Espace des Arts、シャロン-シュル-ソーヌ(2019年5月)
    窓のない家 — ポスター
    展示風景、Altarea、パリ(2020年8月)
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    屋外の学校
    チバクローム、40 x 50 cm

    屋外の学校は30年代にパリ郊外のシュレーヌにサナトリウムとして建築され、日当たりや空気などの良い環境があることから結核を患う子供たちの学校として機能していた。ウジェーヌ・ボードゥアンとマルセル・ロッズの二人の建築家により、教室の壁はガラスの屏風のように、折りたたむことで外と内をのしきりを作らないようデザインされ、子供たちの外での学習を容易にした。

    この写真では、仕切りガラスに教室の外の森と教室の中の様子の反射が混じり合う。ともすると世界と世界を勉強する場所というものは偶然にも一致しているのではないかという可能性を提示する。
    屋外の学校 — ポジフィルム6x7 映写
    展示風景、「In Between」つくば美術館、茨城(2017年7月)
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    пл 44 43
    チバクローム、 40 x 50 cm

    シベリア鉄道はモスクワからウラジオストクまで9000km以上もの距離を繋ぐ。この写真はロシアを走行中のシベリア鉄道の車内のпл4433の番号がふられた座席から撮影されれている。車外の景色は写っておらず、窓の外からの太陽光に照らされた車内の様子しか見ることができない。それは光がカメラオブスクラの内側を観察している世界を覗いているかのように、あるいは自らの内面を省みることが旅の目的であると示唆するかのように。
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    C7497
    ラムダプリント、 40 x 90 cm

    「C7497」はシベリアへの旅で撮影されたフジプロビアフィルムに添付された個別番号であり、印画紙に原寸大でプリントされている。 バイカル湖やイルクーツク付近で撮影された際のシベリアの寒さによりカメラのメカニズムが凍結し、外で撮影された9コマの写真は偶然に露光過多となった。シベリア鉄道内で撮影された一コマは、車内の温度に守られ、適性露光に露光された。
    C7497
    (2021年1月)
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    透過して(乳白ポジフィルム)
    白黒ポジフィルム 6 x 7 、ライトボックス

    コダック社によるしなやかなフィルムの発明の直後、その安価で手に入りやすい素材は、太陽を観察するために使用された。白黒ポジフィルムの表面に含まれる銀塩の粒子が太陽の有害な光線を遮断するためだ。
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    無印良品の家
    デジタルプリント、4x3 m

    この写真に写された「無印良品の家」は、大阪にある無印良品店の中に50%の縮尺で作られ展示されている。この無印良品のプロジェクトは、日本建築の歴史の文脈で解釈することもできるのではないだろうか。この作品は、建築の実施と写真の関係性について、そして複製性と縮尺性を問い直す。写真は等倍サイズでプリントされている。